温水に溶けた炭酸ガスは皮膚から浸透し皮下に入り、末梢毛細血管まで浸透します。血管内では平常時に比べ二酸化炭素の濃度が高くなるため、体内では老廃物(二酸化炭素)が増え、酸素が不足していると勘違いが起こります。そのため酸素を供給させるために、血管を広げて酸素や栄養をたくさん送り込むのです。血管が拡張すると、より多くの熱が運ばれるため短時間でより高い体温上昇効果があり、血行が促進されるのです。
血行促進することによる熱の運搬には、鎮痛作用、保温作用があるといわれています。血液には細胞のエネルギー源である栄養分が豊富に含まれていますので、血流量が増えることによって、細胞の働きがより活発になります。栄養が供給されることで細胞の修復を助け、ASO(閉塞性動脈硬化症)・褥瘡(床ずれ)・火傷・切り傷などに良いとされています。血液循環が良くなりますと、体内に貯まった余分な物質も一緒に洗い流されますので、疲労回復・肩こりの改善が期待されます。末梢血管の拡張には、血管抵抗の減少にも繋がりますので、高血圧・心疾患・狭心症の治療にも役立てられています。